【Vol.24】点検して終わりにしない。QSCを店舗改善と巡回判断につなげる新ダッシュボード
飲食チェーンでは、店舗の品質を一定に保つために、QSCチェックを実施している企業も多いのではないでしょうか。
スマートフォンやタブレットを使えば、チェック結果や写真を効率よく記録できます。
しかし、QSCは実施して点数を確認するだけでは、具体的な店舗改善につながらないことがあります。
重要なのは、チェック結果から「何を改善するか」「どの店舗を優先して確認するか」を判断できる状態にすることです。
今回は、QSCの結果を店舗改善や本部・エリアマネージャーの巡回判断につなげる、新しいダッシュボードの構想をご紹介します。
※本記事でご紹介する画面・機能は現在開発中の内容を含みます。仕様や画面デザインは変更となる場合があります。
- 課題:QSCを実施しても、点数の確認だけで終わり、改善行動につながりにくい
- 解決:QSCの推移、改善アクション、売上との関係、巡回優先順位をダッシュボードで確認
- 効果:店舗・SV・本部が、それぞれの立場で次に取るべき行動を判断しやすくなる
QSCチェックが点検で終わりやすい理由

QSCは、Quality(品質)、Service(サービス)、Cleanliness(清潔さ)の状態を確認し、店舗運営の品質を維持・向上するための重要な取り組みです。
一方で、チェック表をデジタル化し、点数や写真を記録できるようにしただけでは、店舗の改善が自動的に進むわけではありません。
点検後の確認方法や改善の進め方が決まっていないと、結果を記録したまま終わってしまうことがあります。
- ・総合点だけを確認し、どの項目が悪化したのか把握できていない
- ・前回や過去数か月との変化を確認できていない
- ・指摘事項は残っているが、具体的な改善行動が決まっていない
- ・どの店舗を優先して確認すべきか判断しにくい
- ・評価の高い店舗の取り組みが他店舗に共有されていない
QSCを店舗改善につなげるには、点検結果を可視化し、改善対象と次の行動を判断できる仕組みが必要です。
モバイル画面で店舗の状態を記録

スマートフォンから点数・写真・コメントを入力し、その場でQSCチェックを実施できます。
QSCチェックを継続して活用するためには、店舗で無理なく記録できることが重要です。
モバイル画面では、チェック項目ごとに評価を入力し、必要に応じて写真やコメントを登録します。
○・×による確認や、0〜5点の段階評価など、チェック項目に応じた方法で店舗の状態を記録します。
設備や清掃状態などを写真で残し、評価時の状況を後から確認できるようにします。
良かった点や改善が必要な点をコメントとして残し、その後の確認に活用します。
モバイル入力は、あくまでQSCデータの入口です。
記録した点数や写真、コメントを、店舗・SV・本部がどのように確認し、改善につなげるかが重要になります。
店舗用レポートで改善内容を具体化

店舗用のQSCレポートでは、総合点だけでなく、Q・S・Cそれぞれの点数を確認できる構想です。
項目別に確認することで、品質・サービス・清潔さのうち、どの分野に課題があるのかを把握しやすくなります。
また、過去3か月の推移を表示し、前回と比べて改善した項目や悪化した項目を確認します。
一時点の点数だけでは分からない変化を把握することで、継続して確認すべき課題を見つけやすくなります。
- ・QSCの総合点
- ・Q・S・Cそれぞれの点数
- ・過去3か月の点数推移
- ・改善した項目と悪化した項目
- ・良かった点
- ・今後取り組む改善アクション
たとえば、「清潔さは改善しているが、サービス評価が前月より下がっている」と分かれば、店舗では接客や提供時の動作を重点的に見直すことができます。
点数を見るだけでなく、良かった点と改善アクションを同じ画面で確認することで、現場が次に何をすべきか分かる状態を目指します。
QSCと売上を組み合わせて店舗を分類

本部やエリアマネージャーが複数店舗を管理する場合、QSC点数だけを見ても、どの店舗から確認すべきか判断しにくいことがあります。
そこで、QSC点数と売上予算比・前年比を組み合わせ、店舗を分類して確認するレポートを想定しています。
QSCと売上の状況を同じ画面で見ることで、改善が必要な店舗だけでなく、好事例として確認したい店舗も見つけやすくなります。
QSCや売上の状況から、優先して状態を確認したい店舗を把握します。
現在の取り組みを継続しながら、状態の変化を確認したい店舗を把握します。
QSCと売上の両面で参考になる店舗を見つけ、他店舗へ取り組みを共有する候補とします。
重要なのは、評価の低い店舗を見つけることだけではありません。
評価の高い店舗や改善が進んでいる店舗を見つけ、その取り組みを他店舗へ共有することも、多店舗全体の品質向上には欠かせません。
なお、QSCと売上の関係は、業態や立地、時期などさまざまな要因を踏まえて確認する必要があります。
本レポートは因果関係を断定するものではなく、確認すべき店舗や好事例候補を見つけるための判断材料として活用する想定です。
巡回優先順位を見える化

SVやエリアマネージャーが担当する店舗数が多い場合、すべての店舗を同じ頻度で巡回することは難しくなります。
そのため、どの店舗から優先して確認するかを判断する必要があります。
巡回優先順位レポートでは、店舗を「要巡回」「悪化傾向」「改善傾向」「高評価」などの状態に分け、一覧で確認できる構想です。
- ・要巡回店舗、悪化傾向店舗、改善傾向店舗、高評価店舗
- ・QSCの総合点
- ・Q・S・Cそれぞれの点数
- ・前月との比較
- ・店舗ごとの現在の状況
上部のカードにマウスを合わせると対象店舗の概要を確認し、さらに一覧で総合点や前月比などの詳細を見る流れを想定しています。
これにより、担当者の経験だけに頼って巡回先を決めるのではなく、QSCデータを参考に、限られた時間をどの店舗に使うか判断しやすくなります。
店舗・SV・本部、それぞれの活用イメージ
QSCダッシュボードは、同じデータをすべての担当者が同じ方法で見るのではなく、役割に合わせて必要な情報を確認する使い方を想定しています。
- ・Q・S・Cの点数を確認する
- ・過去3か月の変化を確認する
- ・良かった点を継続する
- ・今月の改善アクションを確認する
- ・担当店舗の傾向を比較する
- ・巡回が必要な店舗を確認する
- ・悪化項目を巡回時の確認事項にする
- ・改善店舗の取り組みを確認する
- ・全店舗のQSC状況を把握する
- ・改善対象店舗を見つける
- ・横展開候補となる店舗を見つける
- ・店舗支援や運用見直しの判断に活用する
店舗では改善行動を確認し、SV・エリアマネージャーは巡回判断に活用し、本部は複数店舗の傾向を把握する。
それぞれの立場で必要な情報を確認することで、QSCを組織全体の改善活動につなげやすくなります。
- 店舗でQSCをチェックし、点数・写真・コメントを記録する
- ダッシュボードで点数や過去からの変化を確認する
- 改善が必要な項目と店舗を見つける
- 店舗の改善アクションや巡回先を決める
- 次回のQSC結果で、改善状況を確認する
まとめ:QSCを店舗改善につなげる仕組みへ

QSCチェックをデジタル化すると、点数や写真を効率よく記録できます。
しかし、店舗運営の品質を高めるには、記録した結果を確認し、次の行動につなげるところまで考える必要があります。
今回ご紹介したQSCダッシュボードでは、店舗向けの点数・推移・改善アクションの確認に加え、QSCと売上を組み合わせた店舗分類や、SV・エリアマネージャー向けの巡回優先順位の可視化を検討しています。
QSCを「チェックしたかどうか」で終わらせず、店舗改善、巡回判断、好事例の横展開までつなげる。
そのような継続的な改善の仕組みづくりを目指しています。
まかせてネットではQSCチェックの記録だけでなく、店舗用レポートや巡回優先順位の可視化により、
多店舗の状況把握と継続的な店舗改善を支援します。
QSC運用の見直しや活用方法について、お気軽にご相談ください。