外食・小売業では、日々の雑費や釣銭補充などの支払いに小口現金が欠かせません。
しかし、紙の出納帳やExcel台帳による管理では、残高が合わない・レシートが届かない・確認が遅れるといった課題が絶えません。
近年は電子帳簿保存法の改正をきっかけに、「紙をなくして小口現金をリアルタイムに見える化」する企業が急増しています。
電子帳簿保存法で変わる小口現金管理
2024年の改正で、紙のレシートを原本として保管する必要がなくなりました。
スマートフォンで撮影した画像データをシステム上で保存し、検索・確認ができる状態であれば法的に認められます。
経理担当者にとって、これは「レシートを集める仕事」から「データで確認する業務」へ大きく変わる転換点です。
これまでの課題
- 店舗からレシート原本を郵送/回収していた
- Excel出納帳で集計し、残高誤差が頻発
- 本部確認が遅れ、月次締めが後ろ倒し
- 監査・税務対応で紙ファイルを探す手間が発生
電子化後の姿
- レシートはスマホ撮影で即登録、紙提出不要
- 日次の入出金が自動集計され、残高がリアルタイム表示
- 検索・確認が一瞬。監査もオンライン対応
- 店舗負担も本部負担も大幅軽減
小口現金をラクにする「まかせてネット」の仕組み
小口現金電子化
レシート送付不要
月次確定機能
検索機能
レシート送付不要
月次確定機能
検索機能
店舗側は支払内容とレシート画像を登録するだけ。
本部では、用途・金額・日付・店舗単位で自動集計されたデータをリアルタイムに確認できます。
- スマホ・PCで出納登録/レシート撮影 → 即共有
- 現金残高を入力して確定。翌月へ繰り越し。
- 会計ソフトと連携し、仕訳登録を効率化
導入効果と現場の変化
- レシート送付・確認工数を70%削減(紙・Excel運用を撤廃)
- 全店舗の残高を日次で把握。小口現金出納表はレポートで自動出力
- 月次締めを数日短縮、会計データ連携で仕訳作業も効率化
- 監査・税務対応も電子データで即提示可能
実際の現場では、「もうレシートを送らなくていい」「締め処理があっという間になった」といった声が多く、
経理部門の生産性だけでなく、店舗側の事務負担も軽減されています。
まとめ

- 小口現金を紙やExcelで管理する時代は終わり。
- 電子帳簿保存法対応により、レシート送付・保管なしでOK。
- 店舗⇔本部のやり取りをデジタル化し、全店の現金を見える化。
- 月次締め・監査対応がスピードアップし、経理部門の負担を軽減。
